小規模個人再生では、返す額の下限(最低弁済額)が、借金の額に応じて法律で決まっています(民事再生法第231条第2項第4号)。借金2,000万円の場合の最低弁済額は3,000,000円です。
最低弁済額の決まり
| 借金の額(基準債権) | 最低弁済額 |
|---|---|
| 100万円未満 | 全額 |
| 100万円以上500万円以下 | 100万円 |
| 500万円を超え1,500万円以下 | 5分の1 |
| 1,500万円を超え3,000万円以下 | 300万円 |
| 3,000万円を超え5,000万円以下 | 10分の1 |
借金2,000万円の場合
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 借金の額 | 20,000,000円 |
| 最低弁済額 | 3,000,000円 |
| 減る額 | 17,000,000円 |
| 36回で返す場合の月々 | 83,333円 |
| 60回で返す場合の月々 | 50,000円 |
返す期間は原則3年で、特別の事情があれば5年まで延ばせるとされています。
最低弁済額より多く返すことになる場合
- 清算価値:持っている財産(預貯金・車・保険の解約返戻金など)を処分したと仮定した額が最低弁済額より大きければ、その額以上を返す
- 給与所得者等再生では、可処分所得の2年分も比べる
- 住宅ローンは「住宅資金特別条項」を使えば、家を残して住宅ローンは別に払い続ける形がとれる
手続きの流れ
- 弁護士・司法書士に相談
- 地方裁判所に申立て
- 再生計画案を出す
- 債権者の決議(小規模個人再生)・認可
- 計画どおりに返済
ほかの手続きと比べる
| 手続き | 月々の目安(借金2,000万円) | 家 |
|---|---|---|
| 任意整理(元本のみ60回) | 333,333円 | 残せる |
| 個人再生(最低弁済額・60回) | 50,000円 | 住宅資金特別条項で残せる場合がある |
| 自己破産 | 免責が認められれば0円 | 原則として処分 |
借金の額ごとの最低弁済額
| 借金の額 | 最低弁済額 | 36回の月々 | 60回の月々 |
|---|---|---|---|
| 1,000,000円 | 1,000,000円 | 27,778円 | 16,667円 |
| 3,000,000円 | 1,000,000円 | 27,778円 | 16,667円 |
| 5,000,000円 | 1,000,000円 | 27,778円 | 16,667円 |
| 8,000,000円 | 1,600,000円 | 44,444円 | 26,667円 |
| 10,000,000円 | 2,000,000円 | 55,556円 | 33,333円 |
| 15,000,000円 | 3,000,000円 | 83,333円 | 50,000円 |
| 20,000,000円 | 3,000,000円 | 83,333円 | 50,000円 |
| 30,000,000円 | 3,000,000円 | 83,333円 | 50,000円 |
| 40,000,000円 | 4,000,000円 | 111,111円 | 66,667円 |
| 50,000,000円 | 5,000,000円 | 138,889円 | 83,333円 |
よくある質問
住宅ローンも減りますか
住宅ローンは最低弁済額の計算に入れず、住宅資金特別条項を使って払い続ける形がとれます。
最低弁済額より多く払うことになるのはどんなときですか
持っている財産を処分したと仮定した額(清算価値)が最低弁済額より大きい場合などです。
会社に知られますか
裁判所から勤務先に連絡が行く手続きではありませんが、勤務先からの借入れがある場合などは知られることがあります。
ずっと払えなくなったら
再生計画の変更やハードシップ免責の制度があります。弁護士・司法書士に相談します。
個人再生の相談メモ
数字を書き込んでから比べると、どこで差が出るか先に分かります。
【借金の合計(住宅ローンを除く)】 [ ]円 【住宅ローンの有無】 あり/なし 【持っている財産】 預貯金:[ ]円 / 車:[ ] / 保険の解約返戻金:[ ]円 【毎月の手取り】 [ ]円
関連する項目
※ この記事の金額は、記事の中に書いた条件で計算した目安です。実際の金利・返済額・手数料は各社および契約内容によって異なります。必ず各社の公式サイトと契約書面でご確認ください。返済が難しくなりそうなときは、早めに借入先、または法テラス・消費生活センター(188)にご相談ください。